あなたも空を飛べる!

金閣寺」を読了。三島由紀夫はもっと俗っぽいんかと思ってたら、読んでてドキドキするくらい格調高い筆致でビックリした。こんな人なら憂国の果てに割腹自決もさもありなん。いささか装飾過多な文体も好みで素晴らしい。しまった、もっと若いうちに読んどけば良かった。

そんでこの機に乗じて続けて三島文学を読もうと思ったら、金閣寺の横に並んでたはずの「音楽」とかみんな売り切れで、いきつけの古本屋は知らん間に在庫がなくなってた。どんなタイミングやねん。とりあえずの読み物にヴェルコールの「海への沈黙・星への歩み」とか買ってみる。

シネマチャンネルでリチャード・ドナーの「スーパーマン」を見る。マシンマンがまんまパクったスーパーマンの初出動からこちら、「オーメン」と同じく見せ場の連続で全然まったく退屈しない、クリストファー・リーブのキャラクターそのままに上品でロマンチックな映画で大好き。なかでもロイスとスーパーマンの月夜の雲海のランデブーは30年が経っても感動が色褪せない。特撮も文句なし。1978年。