シャチラ汗どの!神輿どころではありませんぞ!

vakisim2007-11-19

テレ朝チャンネルの「ジャッカー電撃隊」まとめて。
赤い衝撃!スパイは小学四年生」は、(「怪奇蜘蛛男」は別格として)竹本弘一の最高峰になる大傑作。ジャッカー以降、その試行錯誤の迫力は上原正三の脚本とも明らかに失速する。ちなみにサブタイトルはシナリオの「サンマの次は小学四年生か、ワカラン」の大地文太の台詞の通り。ジャッカーの後番組だった「透明ドリちゃん」から、前回のドリちゃんに続いて弟の虎男も登場。チョイ役の竹造で大泉滉がゲスト出演して楽しい。

「どっちが本もの!?危うしビッグワン」は、シリーズ唯一の長坂秀佳の脚本で、先のアイアンクロー対ビッグワンにプロットが似るが、それでも本家に遜色ない佳作に仕上がっている。シナリオのカメレアン大隊長も長坂の真骨頂、フィルム通りのユニークなキャラクターだったが、“〜ヤラ”の語尾はすべてオミットされている。ちなみに本物のカズトシくんを看破するまでのシーンは実に3頁に渡っている。

「電撃隊全滅か?!クライムのお料理教室」は、まるでウエショーの劣化コピーのような押川国秋の脚本で、キッパリ終盤ではキャプテンゴーストと並ぶ凡作。続く最終回を控えて山田演出もいかにも低調。武人揃いの戦闘ロボット軍団でも異質なバッファロー提督の卑劣さが記憶に残るが、関連でシナリオからエースの「一対一の決斗の約束はどうした!」の台詞がオミットされているのもナゾ。

シネマチャンネルでイーストウッドの「ファイヤーフォックス」を放送。1982年の夏はこれとメガフォースとブレードランナービッグスリーで決まりだったのは当時のホビージャパンの特集記事の通り。大好きな特撮マン・ダイクストラが描くファイヤーフォックスドッグファイトは、四半世紀を経てなおバツグンにカッコいい。やはり特撮はこうでなくてはな!

執筆陣が揃いも揃って低能に過ぎるユリイカ別冊だか増刊だかのジョジョ本を読んだら荒木飛呂彦までちょっと嫌いになったのは自業自得と言わざるを得ない。