五人の戦士バトルフィーバーＪ

あほちゃうか。

チャンネルNECOのGO！GOスカイヤー。今回は佐々木守の脚本で、都会に挫折した青年像を描いたちょっと異色な一編。どっかで見たゴロちゃん似の青年は、ガイガンを操るゴキブリ宇宙人ことM宇宙ハンター星雲人だった。ところで隼人の情愛を拒んだキャラクターは同じセスナもの「ジャンボーグＡ」の立花直樹に通じるものがあるが、それがやさ男の沖雅也ではどうにも違和感がある。

日本映画専門チャンネルの「海のトリトン」は、トリトン族もポセイドン族も揃ってトリトンひとりに争いの責任を背負いこませた酷い最終回「大西洋また陽は昇る」を放送。でも正義は間違いなく「違う！みんなポセイドンが悪いんだ！」と叫んだトリトン個人にある。ラストシーンのトリトンが湛える不思議なカタルシスがその証拠。だいたいトリトンにはゲルペスの非道ひとつでポセイドンを滅ぼす理由があるではないか。ところでゲルペスはやっぱり増岡弘より兼本新吾のが良かったなあ。

そして同局で先週から始まった「バンパイヤ」は、まふねていが大きくかかわって正気な番組になるわけがなく、実際まったく正気でない。加えて手塚マンガに欠かせないアンチヒーロー、佐藤博演じるロックのカッコよさもただごとでない。ちなみに今週は大西邸の居間にでっかい鳥獣人物戯画の甲の巻が飾ってあるところが特に狂ってると思う。

ファミ劇のウルトラマンエースはヒッポリト星人の後編。完全に嵯川哲朗の番組になってるぶん、前半に比べるとちょっといい印象。でも小学館の学習雑誌でも大々的に売り出しながら、遥々地球にやってきた途端に力尽きるウルトラの父は一体なんのつもりか知らん。