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ふた昔前にサンテレビのアフタヌーン・シアターで途中から見て、モノクロ画面に似合わないスラップスティックな面白さに魅せられて以来、ずっと見たかった「ワン、ツー、スリー」をシネフィル・イマジカで見つけてビックリした。CSバンザイ。ちなみに「ラブハント作戦」なる副題がついていたらしい。鉄のカーテンがそびえる直前のベルリンを舞台に、そしてコカ・コーラのベルリン支社長を主役に、米ソのイデオロギーの対立を皮肉った、素晴らしく知的で恐ろしくタチの悪いコメディ映画。サンテレビは当然、吹き替え版だったが、奸智に長けた愛すべき悪役？主人公を演じるジェームズ・キャグニーのテンションはオリジナルが間違いなく圧巻。ビリー・ワイルダー監督の掛け値なしの傑作だと思う。1961年。

ところでかつて「ワン、ツー、スリー」の情報が欲しくて聞いてまわった映画ファンの全員が「コカコーラ・キッド？」と聞き返してきたのも懐かしい。

まんがでも最強ロボでも黄門様なら間違いない「まんが水戸黄門」が時代劇チャンネルでスタート。ATXのレモンエンジェルプロジェクトとも、憂鬱な日曜夜のささやかな慰めになっている。

009-1は第2話にしてモゥ飽きた。これにて秋新番アニメは全滅。ありがとうございました。