マウルブロン

ヘッセの「知と愛」を読書中。ところが最近の疲労感で集中力がまったく働かず、なかなか読み進めなくてイライラしていたら、あとがきで訳者とアンドレ・ジッドも“ゴルトムントをあまりに早く読み終わるのを恐れて、強いて読み進まなかった”と書いてあって、ちょっと落ち着いた。先日読了した志賀直哉の「城の崎にて」とも、繊細な自然描写が東西の壁を越えて美しい。