蟹江敬三

TBSチャンネルでテレビシリーズ「日本沈没」をやってるとは知らなかった。だから第3話「白い亀裂」から見ることになる。ちゃんとしたオープニングもついていて、むしろ現在では「白い亀裂・姫路」のサブタイトルを冠した再放送のときの、マグマが流れるだけのつまらんオープニングのがレア映像かも知れない。放送当時はいわゆる小松左京アワーの「猿の軍団」とも日曜夜のフェイバリットで、これが終わらないと銭湯(その名もアポロ湯)に行けなかった。バンダイと今井科学が競作したD計画メカも何個も作ったが、最終回で日本がちゃんと沈没するシリアスさと精密なミニチュアが実現した、観光名所の破壊スペクタクルが子供心にもなんたってお楽しみだった。現在はそれにプラス、真船禎や金谷稔、山際永三の演出陣や、札幌や京都のせんぐらヒロインご当地の登板も見逃せない。ところで今晩夏?公開される「日本以外全部沈没」に「日本沈没」の映画版とテレビ版のそれぞれの主役の藤岡弘村野武範がキャスティングされているのはなかなか効いてるなぁ。

ファミ劇ウルトラマンエースは「夏の怪奇シリーズ・怪談・牛神男」を放送。このハナシを含んで第2クールの大半は、妖怪ものに傾倒した作風が番組の得体の知れない雰囲気によく似合っているが、面白いかどうかはまた別のハナシ。

ワンフェスで(バカバカしいとは思うが訳あって社長言うところの)ムッシュ・ボーメ作の、例によって巨大な読子さんが発売されたらしい。一様にろくまんえんオーバーのヤフオクのスタート値に驚いていたら、頒布価格が既にごまんきゅうせんえんだったらしい。どないやねん。

仮面ライダーカブトは関西は高校野球で関東圏に一週遅れてトンボ男の後編で心からどうでもいい。いわゆるひとつの相棒とは、お前はミスターか。