いきなりダゴン

アニマックスの「神様家族」は、いつになくマトモな展開（それでもちょっとヘン）に油断してたら終盤ちゃんとスクール水着のトラップがあって期待を裏切らないが、なんたって今週のトピックスは相変わらずひとり原画の佐々門信芳先生のご登板である。

WOWOWのデモンベインはシスターや折笠愛のセクシー美女なのにボク女まで水着で登場。バツグンに可愛いアルたんも目に楽しいインマウスのハナシ。原作ファンも交えた下馬評に違わない出来のアニメではあるが、それでも大十字九郎の好感度の高さはいまどき見るべきものがある。

チャンネルNECOの「純愛山河・愛と誠」は先週に続いて梶原美学の片鱗すら見いだせない高知観光協会との四国ぶらり漫遊タイアップ編。監督が野村孝に戻ったところでいまさら序盤のボルテージが回復するワケもなく、なかでも高原由紀の猜疑心のトラウマとなったジョージの再登場にはサスガに言葉を失った。

TBSチャンネルのウルトラマンティガは「虹の怪獣魔境」を放送。ウメトラマンにジュラシックパークを盛り込んだハナシはどうと言うことはないが、いまどきのクソみたいなウルトラマンが持ち得ない怪獣への愛執が油断なく伝わってきて、シルバゴンもガギも最高にカッコいいマイ・フェイバリットな一編。

にくじゃがを初めて食べる神代剣がサンマを初めて食べる岩鬼正美みたいだった今週の「仮面ライダーカブト」は、米村正二が期待に違わず“新しいヒーローの誕生”を見事に描いたガタック誕生編。ガタックがカブトに並ぶ真打ちライダーとは言え、こうなるとドレイクやサソードのそれのヘボさは一体なんだったんか。今日ほど井上敏樹が邪魔だと思ったことはないが、ともあれ分かっていた顛末でも加賀美がガタックに変身できて本当に良かった。と言うわけでご祝儀に両フォームのソフビとガタックゼクターを買ってきたぞ。いい歳こいてなりきりグッズに沈溺するポロリン賢にさすがのままるも呆れ顔だ。