1粒で2度おいしい

ホラーチャンネルで放送した「黒い蠍」と言えばオブライエンがアニメートした巨大蠍軍団に衆目は集まるが、1957年には定番になっていた古代怪獣が都会を蹂躙するプロットもそんなに悪くはない。なんたって怪獣を球場におびき寄せて撃滅する作戦はこれが元祖だ(多分)。むしろロングとアップで印象が違いすぎる巨大蠍の造形に萎え。

東映チャンネルの「特警ウインスペクター」は今週ぶんの「目覚めた浦島太郎」「逆転ばあちゃん」みたいなヒューマニスティックなドラマがレスキュー・シリーズの基調にもなっている一方、日常に1点のSFはむしろ鮮烈さを増してカッコいい。前者にジャンパーソン声優の小峰裕一が無理から高校生役で登場してビックリ。

チャンネルNECOの「純愛山河・愛と誠」は第6話「愛は戦いである」にて、ながやす巧の劇画で有名な炎をバックに “きみのためなら死ねる!”と背中で語る岩清水くんはテレビドラマにはなかったが、高い完成度に遜色はない。そしてオープニングのタイトルバックが変わった第7話「血のラスト・ラウンド」は待望と言うかやっぱり出てきた中西源四郎の演出。如実に異なる劇画とテレビドラマの梶原原作の解釈は、今回は後者の緩急のが上手くまとまっていて源四郎の勝ち。レフェリーにマトモな配役は珍しい悪之宮博士こと岡部健、高校生のKOキングにワイルドセブンのオヤブンこと永井政春が出演して、これに夏夕介が加わるリングの死闘はまさに怪獣バトルロワイアルの趣。

一日一箱食ってるアーモンドグリコに黒糖バージョンが登場。これが全然美味くないうえアーモンドグリコである意味なし。