ビタ一文まからんぜ!

vakisim2005-12-28

奇想天外社の「手塚治虫の奇妙な世界」通読して、要不要もまとめて買い揃えた「講談社手塚治虫全集」を鳥瞰したときの劇画以前の手塚作品への索然とした興味と、同じく劇画以後のそれらへの愛着の因子がようやく解読できた心境。喩えれば新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のよーによォ〜な爽やかなキブン。ところで同書が上梓された1977年と言えば、週刊少年チャンピオンで読み切り連載中だった「ブラック・ジャック」が百篇を数えた頃で、同年も「三者三様」「勘当息子」「肩書き」の人気どころが発表されているが、ここでは“非情の医者ヒーローもの”のあるべき解説文も溜飲が下がる。

翌年の「キング・コング」にも流用されたセットに特撮も効果をあげて、活劇ものであると同時に高い格調の怪奇譚にも仕上がっていた「猟奇島」を放送したシネフィル・イマジカで、今度は「影の軍隊」がラインナップ。なんでもやるなあ。

ファミ劇の「大鉄人17」の一挙放送でシリーズ俯瞰して、その中盤以降の最大の魅力がガンテツさんであり、また最大の不名誉もガンテツさんである二律背反改めて痛感する。

みんな大好きコト姉はなんたってコトナ・エレガンスってネーミングがいい。これに拮抗し得るはエンジェル・サルビアことスカーレット小原ぐらいのもんであろう。