特ダネを追う男

vakisim2005-12-21

世界でいちばん面白い刑事ドラマ「Gメン75」の山田刑事でお馴染み、藤木悠が逝去。その一貫した好漢ぶりは、キャストが唐十郎以下バケモノ揃いだったアングラ映画「銭ゲバ」では一際異彩を放って忘れ難い。世代的にはレインボーマンのヤクザの親分がフェイバリット。画像は高島忠夫との極楽コンビが楽しかった「キングコング対ゴジラ」のオリジナル半裁ポスターから。合掌

ところでキングコングと言えば惚れ込んだオリジン「キング・コング」を百回も観てあきたらず、ウィリス・オブライエンに弟子入りしたレイ・ハリーハウゼンが「再映画化は考えないこともないが、せいぜい自分にできるのはカラー化とハナシを現代風にすることぐらい。それほどこの映画は偉大だった」と“ラウレンティス版が公開される以前に”インタビューで語っていたのが印象深い。公開中のジャクソン版はそのへんちゃんとわきまえているのか知らん。

さらにキング・コングと言えばその監督と脚本コンビがコングの前年に撮った「猟奇島」がシネフィル・イマジカにラインナップされて、楽しみで気絶しそう。

そしてキング・コングと言えばストライキで騒然とするマンハッタンは、喩え厳寒にブルックリン橋を徒歩で通勤するハメになっても、そこにいられるだけで素晴らしく羨ましい。

JAMプロのおかげで2週間ぶりになった「牙狼」の「遊戯」はカオルのモノローグが中西源四郎演出かと思ったが当然そんなわけはない。所詮はアニメのCGを逆手にとったホラーの不気味で楽しい「子供の世界」みたいな幻想世界は、雨宮慶太作品の真骨頂。ビジュアル系は相変わらずあってなきがごとしの(と言うかダービー・ザ・プレイヤーとシンデレラを足して2で割ったみたいな)シナリオも、ヒーローのキスでヒロインが目覚めるお約束で上手く括っていた。川平慈英の異様なテンションの演技にアクションも文句なし。JAMプロが関わらないだけでこんなに楽しめる。それほど私はJAMプロが嫌いだった。

和田選手が羨ましくもグラビアアイドルと結婚するに及んで“よりによってグラビアアイドルなんかと”“むねりんは普通の女の子と結婚して欲しい”とほざく女性ファンは果たしてみんな博愛主義者なのか。