ワイルドファイア

映画監督ロバート・ワイズ逝去で合掌。と言うかまだ生きてたことにビックリ。享年91歳で、そう言えば「地球の静止する日」のコレクターズ・ボックスにいっこずつサインしてたことを思い出した。ジャンル確立の終盤、その決定版になる映画を引っさげて登場する作風がカッコよくて大好きだった。肌に合わないミュージカル映画も、監督の「ウエスト・サイド物語」はリバイバルで何度も通った。そして「アンドロメダ…」はサージェントの「地球爆破作戦」と並ぶ、ベスト・フェイバリットのSFサスペンス・スリラーである。そのロバート・ワイズが狂人ザロッフ伯爵の恐怖のマン・ハントを描いた傑作「猟奇島」をリメイクした「恐怖の島」は、見たい映画の筆頭格だが、元祖ゾンビ映画の元祖オメガマン「地球最後の男（ヴィンセント・プライズがロバート・ネヴィル！）」が「人類ＳＯＳ！」とパッケージされてソフト化される時代でも、こちらはまだまだ叶いそうにない。そして画像はコレクション。友好宇宙人クラートゥと巨人ロボット・ゴートの魅力が横溢する「地球の静止する日」と、謎の宇宙病原菌と“鬼火”スタッフの戦いを描いた「アンドロメダ…」はそれぞれ時代を代表するSF映画だと思う。