会話が人生最高の楽しみであることを君は知っているかい?

サマセット・モーム「雨・赤毛」読了。表題作と「エドワード・バーナードの転落」のモーム得意の南海ものを三篇収録。なかんずくノリスケが傘の修理屋が愛読して驚く「雨」には、モームの代表作の誉れに「月と六ペンス」みたいな迫力を期待したけど、さにあらんこれがまったく面白くなかった。そのぶん?も「赤毛」「エドワード・バーナードの転落」は傑作かと思う。人、如何に生きるべきや。