大泉晃

テレ朝チャンネル「クレヨンしんちゃん・ガチンコ！逆襲のロボとーちゃん」。原恵一＆水島努コンビの時代に比べるとスケールもつじつまも全然ダメだけど、いまどきのアニメで終わりまでなんとか観れただけでも儲けものではないか。いちいち感動してくれと言わんばかりの脚本はグレンラガンの人だから致しかたない。2014年。監督はしらんひと。

日本映画専門チャンネル「本日ただいま誕生」。珍品と言うので録画して、でも植木等の主演ならどうせまたブァーッ！って感じのコメディ映画なんだろうとタカを括り、オープニングでキャストだけ観るつもりが勢い全編観てしまった。唾棄すべき無責任シリーズを経て、俳優・植木等に感銘を受けたのは生まれて初めてではないかと思う。なかんずく戦地で両足を失った植木が遍歴の果て「脚は最初からなかった！」と叫ぶシーンの衝撃はただごとではない。あと日本一のほいど俳優の常田富士男に並んで野村昭子と戸浦六宏が出てたのが個人的に嬉しい。「冬の華」の降旗康男監督で1979年。ちなみに本質の部分で戦争は全然関係ない。