前田吟

wowow八甲田山」。観るとさびしいキブンになるのが分かってるのと、実に三時間の長尺で、健さんと森谷監督コンビでも「海峡」と並んでずいぶん敷居の高い映画ではないかと思うけど、大作の名に恥じない文句なしの傑作。欣也チームの第五連隊の圧倒的な絶望感が凄い。そして健さんチームが案内人の秋吉久美子に敬礼するシーンにやっぱり人間、謙虚でないと遺憾と襟元を正さずにいられない。あと個人的な好きな東野英心が生き残ったは良かった(ネタバレ)。1977年。喜八の映画みたく登場人物にいちいちテロップがつけば完璧だった。