たいしたことはない

「肉弾」日本映画専門チャンネルでやったとき録画しといたやつ。実にATGらしい気が狂ったみたいな映画だったけど、寺田農が両腕がない笠智衆のおしっこの手助けをしたり、遊郭を切り盛りする女学生の大谷直子と雨中の再会を果たしたり、一面の砂丘雷門ケン坊頭師佳孝(どですかでんの人)と交流したりと、文章化するとことさら意味不明のいいシーンがてんこ盛りの大当たりの映画だった。佐藤勝のペーソスの利いた音楽も最高。高橋悦史もちょい役でも相変わらず最高。哀しいはずのラストシーンもなんかコミカルな岡本喜八の楽しいほうの映画で1968年。いつもの喜八の映画より何割か増しでカメラが凝ってる気がするのは助監督に中西源四郎が入ってるからだと愚考する。

東映チャンネルのグレンダイザー。マリンスペイザーが登場して甲児くんがまた微妙なポジションに(甲児くん自身が気にしてないのもどないねん)。それはともかく最近ガンダル司令と科学長官ズリルの距離感がステキすぎる。