エンドボール!

vakisim2014-01-19

東映チャンネルのキョーダイン。まずは太田淑子のヒステリックな声でガブリンクイーンが参入。原点に帰ったようなカッコいい演出は久しぶりの竹本監督の登板に拠ると思うけど、新生したデス五人衆が全員アオレンジャーのポーズまんまなのはどないねんと。あとデスギャットなんかは透明フードを被ってるほうが宇宙的で良かったよなあ。

梶原一騎大島やすいちの「天下一大物伝」。カメラマン・志摩洋一のモノローグで始まりながらその志摩洋一は序盤で完全に姿を消したり、ヤクザ絡みの異種格闘技戦に突入した途端に目に見えて失速したりするけど、主に女性関係の忍耐と挫折の果てに主人公・無双大介が事業で大成功を収め、達観した少年の登場で盛り返した最終章で結婚にまでいたる、梶原先生にしては珍しい(青春ワイルドロマン「ケンカの聖書」と一緒な気もするけど)明るい顛末と、大島やすいち先生の素晴らしく達者な絵もあってかなり読みやすいマンガに仕上がっている。ひるがえって梶原漫画の屋台骨だった禁欲主義を大きく損なってずいぶんマイルドなぶん、ありていな内容に収まっているのはいささか皮肉ではある。少年サンデーコミックスで全8巻。まあ所詮はサンデーの漫画。