東映映画の見すぎなんだよ!

天神橋筋商店街の某古本屋でトマス・M・ディッシュ の「人類皆殺し」の文庫版を初めて見つけて買おうと思ったらにせんえんもして買えるか!つか青背が函付きのHPBより高いってどないねんと。しかし当節はアシモフの「はだかの太陽」やハル・クレメントの「重力の使命」なんかでも平気でせんえんぐらいするみたいでびっくりした。みんなとっときゃ良かった。

WOWOWシネマ「呪われたものたち」。気味悪いタイルにつられて観たら、これがハマーのエスエフスリラーでなんかもうけた気分に。なにぶん半世紀前の映画なんでモラルやセンスは違和感ありまくり。でも終末戦争を生き残る不気味な放射能人間らを育成する機密が漏れてからの思い切った展開はかなり見応えがある。コロンビア映画つながりで翌年の「博士の異常な愛情」のラストシーンをちょっと髣髴させたりもする。J・ロージー監督で1963年。

東映チャンネル「冬の華」。当時「宇宙からのメッセージ」で予告編を見て以来、35年間ずっと気になってたタイトル。往年の仁侠映画と流行だった実録映画を足して2で割ったような内容で、倉本聡の脚本と健さん以下のキャスティングだけでボロ勝ちみたいな映画。しかし「なあに、いざと言うときにはウルトラマンが助けてくれるさ」の藤田進の演技がこんなに上手いとは夢にも思わなかった。なかでも油絵を描きながら息子の北大路欣也を案ずるシーンなんか最高。ジャッカーファンには大阪弁でどすを利かせた田中浩も見逃せない。でも中華料理の店主が小沢昭一だったとは気がつかなかったよ!降旗康男監督で1978年。

あのラストで続いたら詐欺だと思ってたシンフォギアの続編がうまうま始まったみたいでどないねんと。つか日笠陽子堀江由衣で女役の高山みなみに勝てると思とんか!