爽やかな眼差しと鮮やかなその勇姿!

ハリーベイツほか「地球の静止する日」読了。リメイク映画とテレビシリーズ「ミステリー・ゾーン」「ウルトラ・ゾーン」「宇宙大作戦」の諸作品の原作をまとめたもの。古典にしたってヘボすぎる表題作と、轢殺するとボーナス得点の設定以外はコーマンの映画と別もんの「デス・レース」の目玉商品「以外」の短編はいずれ劣らずバツグンに面白かった。つか、いま思いついたみたいな「デス・レース2000年」に原作があったのがビックリだよ!ちなみに昨日書いた「見えざる敵」も同書に所収。

しかし1人の男が全移民の憎悪の受け皿となって安穏な宇宙旅行に供する「アンテオン遊星への道」、コピー人間がオリジナルとの共存を夢想する「異星獣を追え!」、そして各惑星の代表が星間戦争を代行する「闘技場」の、それこそ「ウエスト・ワールド」や「ソイレント・グリーン」「地球最後の男・オメガマン」なんかより独創性が高いと思う、しかも本邦初訳の一連の作品と、これらにそっくりな藤子不二雄エスエフ短編群との関係がヒジョーに気になる。

憂国の情に即しては「みんなマシンマン観てないのかしら?」と某が嘆くけど、みんながみんなマシンマンを観ていたら今ごろ日本はそれこそ世界に誇る美しい国になっていたのではないかと。