人類に宣戦布告!

BSプレミアムクレイマー、クレイマー」。嫁はんのメリル・ストリーブに逃げられたダスティン・ホフマンが初めての子育てに悪戦苦闘するシンプルなハートフル・コメディだとずっと思ってたんで、邦題と原題の「Kramer vs. Kramer」ともその意味するところが全然まったく分からなかったけど、後半のメインプロットが親権を巡った夫婦の裁判に移ったところで30年来のなぞが解けた。手前勝手にもほどがあるメリル・ストリーブと彼女側の弁護士が異様にムカついたり、ビリー少年が七歳にしてはちょっと物分りが良すぎる気もするけど、劇中に演奏シーンが登場するのも楽しい有名なビバルディのマンドリン協奏曲も効果をあげて、公開当時、流石は日本でも話題をさらっただけはある面白い映画だった。自分が観た限りではこの映画のホフマンがいちばんいい感じかも知れない。あとホフマン側の弁護士の貫禄が素晴らしい。ロバート・ベントン監督で1979年。

ふと思い出したけどブレードランナーのテレビスポットのナレーションって内海賢二じゃなかったかしら。