博士!愛の重甲

変身シーンのカッコよさは所謂メタルヒーローの頂点を行っている東映チャンネルのビーファイター。先週のイカリボンバくらいから(どこの誰かは知らないけれど誰もがみんな知っている)ブラックビートの正体が判明するくらいまで、なかでも秋からのシリーズはいずれ劣らぬ傑作揃いだった印象がある。低予算のなかでも久しぶりに怪人のラインナップも充実して、自分は最後の正統派・東映ヒーロー番組だと思っているが、それだけにブルービートがいまも昔も破壊的にカッコ悪いのは残念。そんなビーファイターが実際よりずいぶん旧作に見える背景に、いまやってるギャメンライダーのタガが如何にはずれているか如実でウンザリする。

モームの「月と六ペンス」読了。タイトルからもっとロマンチックな作品かと思ったら、シリアス一辺倒な内容でビックリした。パリとマルセイユはスリリングな展開がかなり面白かったが、文化果つる南洋の緩いムードが苦手なぶん(だから怪獣王子が最後に見る怪獣番組になった)エピローグになるタヒチ島が冗長に過ぎてキツかった。

ジャミラよ、朝は近い」も読了。ショッキングな日常が続く現在読んでも凄惨な事件だったとは思うが、本にして面白いかどうかはまた別のハナシ