我ら九歳に達す

久しぶりにSFが読みたくなって、古本屋で目についたウィンダムの「呪われた村」を買ってみる。当然HPB。MGMの映画と違って好みのディスカッション・ドラマに終始する内容がとても面白かった。ちなみに1960年公開の映画は「Village of the Damned」の原題で「未知空間の恐怖・光る眼」の邦題で、ハヤカワのノベライズが「The Midwich Cuckoos」の原題がなぜか「呪われた村」の邦題で、この4タイトルでいちばんカッコいいのは映画の邦題で間違いないが、ポリティカルSFブームを控えてゲテモノに傾倒していたその内容は、驚くほど理路整然とした原作に遠く及ばなかった印象がある。こうなると植物怪獣大好きクラブにはハズせない映画「人類SOS!」の同じくウィンダムの原作「三裂の日」も読みたくなるが、こっちはたぶん簡単には手に入らない。

なぜかサンテレビで再放送中の陸上防衛隊まおちゃんの赤松絵の再現度は相変わらず素晴らしい。しかし内容も相変わらずどうでもいい。