アンスンの人生は妥協から始まったのである

フィッツジェラルド短編集」読了。一炊の夢を描いた所収の6編どれも面白かったけど、異色怪奇譚の「リッツホテルほどもある超特大のダイヤモンド」が就中楽しめた。「メイ・デイ」は序盤のサスペンスが維持できなかったのが残念。

あと「グレート・ギャツビー」も再読。こちら村上春樹の翻訳版で、まるでラノベのように読みやすかった。以前の大貫三郎訳は一体なんだったのかと言うくらい。しかしフィッツジェラルドが好きすぎてヘミングウェイを見下したような解説を書くような作家にノーベル賞なんて夢のまた夢。

そしてこれでまた読む本がなくなってしまったがいま歩いて10ぷんの紀伊国屋にすら行く余裕がない恐るべきトリック!