夜と霧作戦

北杜夫「夜と霧の隅で」読了。表題作は敗戦色濃いナチスドイツの医師らが、祖国への忠誠心から精神病患者に脳改造手術まで施してしまう、なんかショッカーを髣髴とさせる芥川賞受賞作品。しかしこれより併載の、希少種の蝶に憑かれた男の異聞「谿間にて」のほうがコレクター的に面白かった。あとこれも併載の「羽蟻のいる丘」に「放射能X」が登場してビックリ。