むっすめさんよっくきーけよー(リプライズ)

BSイマジカ「アイガー・サンクション」。原作「アイガー北壁」のおかげさま、全編これ山登りの映画だとばかり思ってたら漫画みたいな設定のスパイものでビックリだよ!でもシージー無用で命知らずの体当たりスタントと、アルプスのスカッとしたロケーションですべて許す。それだけにラスト、トンネルから見た宙ぶらりんのイーストウッドが五人ライダー対キングダークのライダーキック並みにセット撮影丸出しなのだけ残念。監督もイーストウッドで1975年。ところでイーストウッドが演じる女生徒らに人気の大学教授、その実体は超有名なアルピニストのヘムロック教授ってハリソンくんのジョーンズ博士の元ネタなのかしらん。

カートゥーンネットワーク科学忍者隊ガッチャマン」「三日月基地爆破計画完了」「三日月基地の最後」。どちらも文句なしの傑作。そんでできればこのテンションから一気呵成にブラックホール作戦に畳み込んで欲しかったところだけど、どちらの見せ場もベストスタッフで臨む必要があればこそ慢性的にタイトなアニメのスケジュールではいたしかたなく、家内工業も同然だったタツノコプロならことさら無理もない。ところでちょっと戻って「装甲鉄獣マタンガー」の作画陣が高橋資祐とかマシーンブラスターレベルで鳥海演出とのバランスが悪いのは、やっぱり製作が尚早にもほどがある26話だったせいかしらん。

ATXおにいさまへ…」が大団円で最終回。慈しみを湛えて実にいいアニメだったと改めて思う。あえて文句をつけるなら、ええ歳こいてアニメなんか見てる自分が老成したキャラクターの布陣に気後れするところくらい?とまれ今回のCS放送を好機に20年目のサントラがリリースされること望んでやまない。